求人に記載されている休日数や残業時間は会社選びの重要なポイントですよね。
筆者は年間休日80日と月残業80時間の両方を経験しましたが、結論から言うと体と心が壊れます。
休みが少なくても給料が高いなら大丈夫!、残業代をバンバン稼ぎたい!と思う人もいるでしょうがそれでも人間の体力には限界があります。
気がついたら過労で倒れていたり、心疾患やうつ病になったりと取り返しのつかないことになりかねません。
甘く見ていると確実に苦しむことになるので入社前にしっかり調査しましょう。
一般的な休日数と残業時間
年間休日
業種によりますが110~120日が一般的です。
完全週休二日制、祝日、年末年始休暇、夏季休暇、ゴールデンウィークなどを合わせるとこれくらいになります。
100日を下回ってる会社はかなり休日が少ないと言えます。
残業時間
36協定によって原則月45時間までと定められているのでこれ以下が基本になります。
完全週休二日制の会社であれば毎日約2時間の残業。
結構きつい!
36協定って?
会社と労働者間で36協定を締結すると原則月45時間、年360時間までの時間外労働が可能になります。
労働基準法によって定められている「1日8時間、週40時間」の法定労働時間を超える時間外労働(残業、早出、休日出勤)が発生する場合は毎年締結しなければなりません。
これが締結されないまま会社が法定時間を超える残業をさせれば法律違反となります。
45時間以上残業してるけどいいの?
特別条項付きの36協定の場合は時間外労働の上限がアップします。
しかし、下記4つのうち1つでも超えると法律違反となります。
- 時間外労働と休日労働の合計が月100時間未満
- 時間外労働と休日労働の合計を平均した場合に、2カ月平均、3カ月平均、4カ月平均、5カ月平均、6カ月平均の全てが1ヶ月当たり80時間以内
- 時間外労働が年720時間以内
- 時間外労働が月45時間を超えられるのは年6カ月まで
月80時間以上の残業は過労死ライン!
なのに月100時間未満はOKってどういうことや…
休日が少ない、残業が多いデメリット
過労死の可能性
- 毎日遅くまで残業
- 休日出勤が当たり前
- 夜勤中心で昼夜逆転の生活
月80時間以上の時間外労働は過労死ライン!!!
こんな状態が続けば疲労は溜まる一方で最悪過労死する可能性があります。
厚生労働省は過労死に至る残業時間として「発症前1ヶ月間におおむね100時間又は発症前2ヶ月間ないし、6ヶ月にわたって1ヶ月あたりおおむね80時間を超える時間外・休日労働」が認めらる場合は、業務が過労死労災認定に至ると強く評価できるとしています。
筆者の勤めていた会社で過労による心筋梗塞で40代という若さで亡くなった社員が実際にいるので他人事ではありません。
1日8時間労働を10日分…
こんなん絶対体壊しますやん…
精神のバランスが崩れる
- 常に気分が落ち込んでいる
- 突然涙が出てしまう
- イライラしやすい
- 趣味や好きなことに興味が無くなった
- 朝布団から出られない
- 常に気分が落ち込んでいる
- 会社に行くと動悸がする、呼吸が早くなる
- 物忘れが酷くなった
- 集中力が続かずミスが増えた
これに該当するなら非常に危険な状態で、うつ病や最悪自殺に追い込まれる人もいます。
すぐに精神科や心療内科の受診をオススメします。
筆者も心療内科に通院した過去があるんや。
1ヶ月先まで予約でいっぱいってことも多いで!
早めに予約しよう!
眠れなくなる
- 寝付けない
- 夜中に何度も起きてしまう
- 頻繁に夢を見る
- 朝起きたらぐったり
言わずもがな、睡眠は生き物にとって生命を維持するのに必須です。
その睡眠が不足すれば生活習慣病、うつ病、脳疾患や心疾患の原因になると言われています。
また重大なミスや事故につながる恐れもあるので非常にまずいです。
筆者のブラック企業時代は毎日4~5時間睡眠。
これを続けてたら正直言って死んでたと思うわ。
体重が減る、増える
- 食欲が無くなり体重が減った
- やけ食いして体重が増えた
急な体重の変化は不調のサインです。
一人暮はカップ麺やコンビニ弁当が多くなり、栄養バランスも偏りがちなので注意しましょう。
筆者は毎食ご飯3杯が当たり前!
でも激務で食欲が失せて1週間で3kgも減ってしまったんや…
転職活動する余裕がなくなる
- 面接や試験は平日の日中が基本
- 有給や半休を数回にわたって取得する必要あり
- 複数同時に受けるのであれば緻密なスケジュール管理が必要
普段から休日が少なく、残業の多い会社であれば転職活動自体が難しくなってしまいます。
また履歴書や職務経歴書の作成は思った以上に時間がかかります。
余裕がない状態で作った文章は支離滅裂な部分もあるのでホワイト企業であればあるほど選考も通過しにくくなります。
先に退職して失業保険を貰いながら転職活動もできるで。
でも絶対オススメしない!(詳しくは下を読んでね!)
失業保険(失業手当、雇用保険)って?
退職で失業しても安定した生活を送りながら再就職できるように支援するための制度です。
給料から雇用保険料が天引きされているか確認しましょう。
受給資格
- 転職活動中である
- 退職日以前の2年間に通算12ヶ月以上雇用保険に加入している
- ハローワークに求職を申し込んでいる
受給期間(自己都合退職の場合)
雇用保険加入期間によって期間が変わります。
1年未満~10年未満・・・90日
10年以上 20年未満・・・120日
20年以上・・・150日
受給額
前職の給料の5~8割となっています。
失業保険での転職活動をオススメしない理由 3選
職歴に空白期間ができる
この期間が長ければ長いほど転職に不利です。
履歴書に空白期間があるだけで書類選考に落ちる可能性も高くなります。
納得してもらえる退職理由の準備が必須です。
金銭的余裕がなくなる
受給額は前職の給料の5~8割なので家計が赤字になる可能性もあります。
受給期間中に100%再就職できるわけではないのでかなりリスキーです。
精神的余裕がなくなる
金銭の余裕が無くなれば精神的にもかなり疲弊します。
焦って転職活動を進めたが故にブラック企業を選んでしまう可能性もあります。
👆コレがオススメしない一番の理由!
焦って転職活動してもいい結果には結びつかない!
極力在職中に転職活動しよう!
休日が少ない&給料安いは最悪
こんな会社はすぐに逃げてください。
中小零細にありがちで中には残業代を支払わない極悪ブラック企業が存在するのも事実です。
40代、50代になって後悔しても手遅れ!
過ぎた時間はもう戻らないんやで!
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