ホワイト企業に入社した若手社員が転職していくというニュースを見て驚きました。
3社連続でブラック企業に勤めた私から見ればホワイトってだけで羨ましいです。
なぜホワイト企業を捨ててまで転職を選ぶのかと思いましたが、ホワイトが行き過ぎて逆にブラック化してるのではないでしょうか?
ブラック企業なのに超ゆるいホワイト部署に関わっていた筆者の経験も交えてお話します。
ホワイト企業とは
- 給料やボーナスが多い
- 福利厚生が充実
- 残業や休日出勤がほとんどない
- パワハラがない
- コンプライアンス意識が高い
- 有給や育休の取得率が高い
- 離職率が低い
明確な定義は無いみたいですがイメージされるのはこんなかんじじゃないでしょうか?
【急募】ブラックモモカンパニー
・最低賃金よりちょっと高い給料、
ボーナスは社長の気分次第
・厚生年金と社会保険があるよ
・残業50時間だけど残業代なし、日祝休み
・上司の愛の鞭(パワハラ)がある
・こんぷらいあんすって何?
・有給、育休取得推進(大嘘)
・長く安心して働けます(大嘘)
こんな条件でよく存続してるなこの会社・・・。
(以前勤めていた会社です)
どっちを選ぶ?
① 毎日何もない部屋でダラダラ過ごす。
② 毎日長時間休みなく働く。
どちらを選んでも数日後には心身共に疲弊するんじゃないでしょうか?
①はやることがなさ過ぎてストレスが溜まり、②は体が壊れてしまうのは容易に想像できます。
人間は何かの刺激を受け続けないと抜け殻になるし、行き過ぎるとストレス過多になります。
ホワイト企業を辞めるのは丁度いい刺激を求めて外の世界を見たいからではないでしょうか?
転職理由は刺激が欲しいから?
採用や!
我がブラックモモカンパニーは365日24時間労働!
刺激多すぎィ!
新卒がホワイトに慣れてしまったときの問題点
- この環境が当たり前だと思ってしまう。
- 上司が部下に気を使うので注意されたりダメ出しされる経験が少ない。
- やる気のないぶら下がり中年になる(リストラなどで追い出される可能性あり)。
20~30代は多くの人が将来に不安を感じ「このままでいいのか」と悩む時期でしょう。
筆者は25歳の時に専門スキルを活かせる会社に勤めてましたが、給料は19万円から1円も昇給せず、残業したくないのに残業代で稼がないと貯金が増えない状況に悩んでました。
これならもっと条件のいい会社があるんじゃないかと思い始めて転職しました(結果ブラックでしたが…)
ホワイトでも他社で役立つスキルが何一つ得られないならやる気がある人は会社に見切りをつけますし、転職を考えるのも当然でしょう。
最悪なのは何も考えず行動しないまま40代、50代と歳をとることです。
転職しようにもやる気もスキルもない年齢だけ重ねた年寄りは誰も雇いません。
ちゃんと自分の考えがあって、
適度な給料と仕事量で働ける職場が一番やね!
残業が減って収入減少
働き方改革が叫ばれ、残業規制が厳しくなりましたね。
残業時間が減って喜ぶ社員も多いでしょうが、残業代を頼りにしてきた社員にとっては死活問題ですよね。
そもそも残業しないと生活に影響が出る給料しか払わないのはホワイト企業とは言えないかも…。
高い給料を貰いたいなら相応のスキルを身に着けて昇進していくか転職するかの2択でしょう。
残業代を当てにしてローンを組むのは危険やで!
パワハラを恐れて指導できない上司 ➡ モンスター社員爆誕
コンプライアンス意識が高い会社ほどパワハラ対策がされており相談窓口まで用意されてます。
でも良いことばかりではなく、ちょっと注意しただけパワハラと訴えたり退職するモンスター社員もいます。
上司はパワハラで訴えられたら終了ですし、人生がかかっているので叱るのも慎重になります。
結果モンスター社員を注意できない環境になり、放置すれば真面目に働いてる他の社員はモチベーションを保てないので転職する可能性が高くなります。
また社員同士の会話も減って図書館並みに静かな職場になるかもしれません。
静かすぎる職場は部屋全体に声が聞こえるので新人の頃の私は恥ずかしくてめっちゃ質問しにくかったです。
徹夜でゲームやってたので
昨日は欠勤しちゃいましたw(欠勤10日目)
ヴー君も反省してるし、
君たちもしっかりサポートしてやってな。
(パワハラなんて言われたら係長の地位が…)
わかりました!
(そんなんやからアンタ万年係長やねん!)
(転職しよ)
部署によってブラック、ホワイトの差がありすぎる
私はブラック企業の生産技術部で技術兼現場のような仕事をしており、開発部が開発した新製品の実践投入にも対応してました。
しかしこの開発部がブラック企業とは思えない超ホワイト部署で毎日必ず定時に帰ってました。
しかし開発部の新製品は問題が生じることが多く、そのたびに現場と営業が残業して対応してるのに開発部は当然のように定時に帰ってました。
当然現場では開発部に対するヘイトが溜まってましたし、部署間の関係は当然悪化しました。
このような状況が一向に改善されず、何もしない経営者に不信感が募って転職しました。
業務量が一部に偏っている、あるいは一部だけ少ない状況は会社にとってはデメリットでしかありませんし、このバランスを整えるのが経営者の仕事です。
これを放置している会社は問題を社員に丸投げして逃げているので未来はないです。
新商品のスグコワレールの試験運用よろしく。
定時なので帰りま~す。
おいぃぃぃぃぃ!
このスグコワレールすぐ壊れたやんけ!
開発部はもう帰ったしどうするんやこれ!
あらら大変やね~。
まあ頑張って対応してくださいね~。
じゃあ!
・・・転職しよ。
最後に
筆者の経験上、ブラック企業で体や心を壊すと取り返しがつかないのでホワイト企業は確実に恵まれていると思います。
私はブラック企業でメンタルがボロボロになってしまい心療内科に通っていました。
もう通院はしていませんが心は完全には癒えてません。
しかしブラック企業を経験したからこそ、好条件のホワイト企業に転職できたありがたみを実感しています。
最初からホワイト企業に入社していたら今の自分はいません。
ですがホワイト企業ならではの悩みがあるのは当然ですし、それだけ状況を真剣に考えてる証拠だと思います。
筆者からのアドバイスとして、決断と行動は若いうちにした方が良いです(人生は有限なので後悔しても遅いです)。
それに結婚や出産、親の介護などで時間が経つほど動けなくなりますし、30代から体力は徐々に落ちていきます。
1社に勤め続けるのと転職の良し悪しは他人が決めるものではありませんし、すべては本人の決断次第です。
自分はどうなりたいのか、何がやりたいのか。
それを探し続け、最後まで自己分析するのが人生ではないでしょうか?
某バスケ漫画の「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」という名台詞。
まさしくその通りだと思います!
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